「按分」読めますか?たくみです。
「按分」は「あんぶん」と読みます。簿記用語は難しいですね。
ちなみにたくみは証憑(しょうひょう)の憑という字を見るとなんだか怖くなります。
アフィリエイター、ブロガーの他、Webデザイナー、プログラマなど在宅でWeb関連の仕事をしているフリーランスの方はだいたい同じようなものを経費計上しているのではないでしょうか。
それでは、按分って何?どんな割合で決めるの?っていうことを考えていきたいと思います。
事業用と自宅用を兼用している場合には按分する
例えばアパート住まいで毎月家賃を払っているよって人が、自宅の一部を仕事部屋として使っている場合には家賃の全額を経費には出来ません。
経費にするには、毎月の家賃を仕事に使っている分とそれ以外の分に分けなければいけません。
こうした、事業で使っている分とそれ以外の個人的に使っている分に割り振ることを「按分」と言います。
具体的な例で考えてみます。
【例】家賃が月10万円 仕事で使用している面積が20㎡ 全体の面積が100㎡の場合
100,000 × 20 ÷ 100 = 20,000
100,000円のうちの20,000円が地代家賃として経費にすることができます。
また、家賃の按分の基準は面積で割り振るやり方と使用時間で割り振るやり方があります。
按分することが多い経費には何がある?
とにかく事業分と個人分を分けて事業分だけを経費にしましょうってことですね。
では、事業分と個人分が混じっていそうな経費には何があるでしょうか?
意外に見落としているものもあるかもしれません。
では確認していきましょう。
家賃
前述したように、賃貸で自宅の一部を仕事に使っているという場合には按分し計上します。
家賃の按分の基準は面積で割り振るやり方と使用時間で割り振るやり方があります。
持ち家の場合は建物部分の減価償却費や固定資産税、住宅ローンの金利部分を按分して計上しますが、住宅ローン控除を受けられなくなることがあります。
持ち家の場合は専門の方に相談することをおすすめします。
電気代
照明、エアコン、パソコンなど電気がないと仕事ができませんよね。
電気代も按分し計上します。
電気代の按分の基準は家賃と同じように使用面積で割り振るやり方と使用時間で割り振るやり方があります。
一人暮らしでなく家族も一緒に住んでいるのなら、使用面積で割り振るやり方のほうが計算しやすいです。
インターネット回線使用料
インターネット回線がないと在宅で仕事はできません。
自宅用というよりも、仕事で使うことの方が多いのではないでしょうか。
インターネット回線は使用時間で割り振り計上しましょう。
ポケットWi-Fiなどを仕事専用で使っている場合は全額計上しましょう。
プロバイダ料
プロバイダ料もインターネット回線と同じように使用時間で割り振り計上しましょう。
携帯電話代
携帯電話代も使用時間で割り振り計上しましょう。
個人用とは別にもう1台事業用として契約していればその分は全額経費として計上できます。
商品レビューした物の購入費
アフィリエイターやブロガーは実際に購入した商品をWebサイトやブログで紹介することもあります。
自分が欲しくて購入した物でもその紹介記事から報酬が発生しているのであれば経費計上できます。
紹介した商品をプライベートでも使用するのなら按分しましょう。
自動車
自動車も仕事で使うことがあれば自動車の減価償却費で計上できます。
仕事で使う分とプライベートで使う分を走行距離で割り振り計上しましょう。
また、車を所有することで発生するガソリン代や自動車保険、自動車税、車検代、修理代も按分し計上しましょう。
さいごに
按分のやり方、割合をどうするかは人によって違ってくると思います。
ですが、税務調査官に聞かれた時にちゃんと説明できて納得してもらえるような分け方でないと修正が入って追税になってしまうので注意しましょう。